Hitotoki Base支配人のYOです!

今回は、私たちの個人的な見解ですが、近年話題となっている熊問題について書いてみたいと思います。

2024年3月に移住し、北海道の山奥まで毎週釣り歩いています。

よく本州のお友達も遊びに来るんですが、毎回聞かれる質問があります。

『やっぱり熊は多いの?』

プライベートの釣りや、HitotokiWorksの撮影やらで、普通の方よりはかなりの釣行日数を重ねている自分ですが、実は、まだ遭遇はしていません。

もちろん、足跡やら糞はしょっちゅう見ていますよ!

基本的には、3人以上で山に入ることがほとんどで、割とうるさくワイワイ釣りしているのが、功を奏しているんでしょうね笑

こういったお客様を山に連れて行くことを仕事にするにあたって、【安全管理】という部分の勉強をする中で、ヒグマについても生態について勉強もしています。

北海道のヒグマの事故については、記録を開始してからのR5年までの62年間で、59人の死亡事故が発生し、119人の怪我人が発生しています。

1年間で、0.95人の死亡、1.92人の怪我という数字。

この数字をどう捉えるかですが、個人的には『思ったよりも少ない』でした。

蜂に刺されたり、犬の噛みつき事故の方が、圧倒的に多い死亡事故に繋がっているのをご存じですか?

また、釣りをしていての死傷者は過去に5件のみという結果。

釣り人に限っては、12年に1人の確率という数字になりますね。

では、最近熊が増えたという話もあるので、過去10年間で見てみると・・・

8人の死亡、33人の怪我人。

1年間で、0.8人の死亡、3.3人の怪我という数字。

死亡事故は微減ながら、怪我人数は約2倍に増えていることが分かりますが、それでもこんなに少ない事故率なのかと感じてしまいます。

メディアによる印象操作

事故率は低くても、もちろん危険は少なからず生じ、気を付けなければいけない生き物です!

安全を確保するために、生息数の調整も必要だと思います。

専門家の本を読んで印象的だったのが、『ヒグマは非常に大人しく警戒心の強い生き物で、メディアによって凶悪な犯罪者のように扱われるのは違う

この言葉に尽きると思います。

熊の動画は、迫力があって数字が取れるのは分かります。

ですが、その情報を何の知識もなく目にすることで、やはり”ヒグマはとても恐ろしい生き物で、人間の安全を脅かす存在”という意識が生まれるのも事実だと思います。

ヒグマ対策について

まず、熊は常に近くにいるもの。

当たり前です。

熊の家に入り込んでるようなもんですから。

熊と共存し、熊に対して礼儀(距離感を保つ)をわきまえることが、山のマナーだと感じています。

1.極力複数人で入渓すること

2.日中の明るい時間帯に釣りをすること

3.音を出して人の存在を知らせること

4.熊撃退スプレーを所持すること

これらの熊に対しての礼儀を守れば、出合頭に出会うことなく、適度な距離で熊の方から警戒音によって、『ここに居るから、それ以上近づかないでね』と合図をくれるはずです。

しっかりと対策をすれば、安全に釣りを楽しむことができます。

遊びに危険は付き物ですが、知らない相手が怖いのは、人間が相手でも一緒。

相手のことを正しく知り、安全に注意する人間こそ、立派なアングラーかなと思います。